少年との出会い
ひだまりがとても心地よい日だったのでその日は春であっただろうか。
トコトコ歩いていると後ろから自転車にのった少年がきた。
そして横でとまた。
目があった。
それがこの少年との『出会い』だった。少年は言った。
「ついておいで」
一瞬どうしようかと迷ったが、この『出会い』は自分の将来を左右するものかもしれないと思い、ついていくことにした。
因にですが、真面目な出会い系サイトも世の中にはたくさんあります。
さて、少年は自転車を降りてゆっくりと、歩調をあわせてくれるように歩きだした。
2・300メートルのことだっただろうか、話をしなくてもなんとなく気持ちが通じるのを感じた。
これから先、どんな『出会い』があるのだろう。
ワクワクした気持ちとちょっぴりの不安。
春の優しい日差しからだんだん強い日差しになり、日が長くなっていく、そんな季節に合わせてきっと明るい、楽しい日々になっていくに違いない。
そう信じた。
翌朝少年のお母さんとの『出会い』があった。
そうして少年の家の飼猫としての生活が始まった。

